ハローこんにちは。
尾宅野リッカです。
「クレヨンしんちゃんの映画は大人向けだ」と言う人たまにいますよね。
2021年8月末、コロナで公開延期になっていた劇場版クレヨンしんちゃん「謎メキ!花の天カス学園」(↓)を見てきました。
クレヨンしんちゃんのアニメは普段見ないし映画もリピートしてるわけではないんですけどね。
今回はミステリー(怪事件)が推しテーマの1つになっていたので、個人的に、幼児向けアニメでミステリーがどんな風に描かれるのかが気になったんです。
こう聞かれたら、私は一言でこう答えます。
お子様が楽しめるとは言い難いけど、なかなか趣(おもむき)のある作品。
私がそう表現する理由も、本記事でネタバレを最小限に抑えながら感想とともに書かせて頂きます!
Contents
謎メキ!花の天カス学園の作品概要
なんと劇場版クレしん第29作目だそうです。ヒエーーーー💦
風間君が大暴走するので、風間君ファンにとってはキツい作品かも・・・(小声)。
今回は学園モノで、「ミステリー」と「青春」が2大テーマです。少し濃い目の組み合せですね。
- カスカベ防衛隊の5人が体験入学したエリート学園で、なんと怪事件が発生!
- 体験入学した学園で繰り広げられる「青春」とは・・・?
でも実はストーリーの本筋は、しんちゃんと風間君の大ゲンカです。ケンカの仕方に関しては、みなさんの認識するいつものクレヨンしんちゃんっぽい下りです。
志望校に体験入学した風間君は人一倍張り切っていたわけなんですが、そこで想い抱く大きな理想がみんなに伝わらず、しかもおバカ全開のしんちゃんに台無しにされ(これはお約束)、徐々にトラブルが肥大化していきます。
- 仲里依紗さん(ギャル役)
- フワちゃん(本人役)
- チョコレートプラネットさん(ヤンキー役)
この作品はこんな人が楽しめそう
この記事の文頭で「お子様が楽しめるとは言い難い」と言ったのはこんな理由。
- ギャグシーン少なめ
- アクション(戦闘)シーン控えめ
- 猛ダッシュシーンも昔に比べて控えめ
お子様が求めるようなお笑い要素が抑えられていて、全体的にテンション低めな印象でした。わざとそうしてるのかな・・・?
派手でなく質素であんまり尖っていなかったというか・・・。
下ネタもたぶん減ってたし、しんちゃんが唯一ナンパをしたのは担任の女の先生だけという(笑)
「じゃあいったいどんな人が楽しめる作品なの?」と言われますと
物事を掘り下げて考えるのが好きな「詩人」タイプの大人
ですかね。
と言うしかないですけど。
ストーリー展開を当たり障りのない範囲でお教えしよう
今回は、大きく分けて3つのパートで構成されていました。
- パート1 天カス学園での学校生活編
- パート2 「吸ケツ鬼」によるミステリー事件編
- パート3 長距離レースシーン編(しんのすけvs風間くん)
それぞれ順に、見て思ったことを交えながら紹介していきますね。
パート1 天カス学園での学校生活編
序論は、風間君が時計塔で怪物「吸ケツ鬼」に追い詰められて襲われるシーンから始まります。
これ泣く子も出るんじゃ?ってくらい恐かったですが、襲われて負傷したのはお尻だったので「クスクス」です。
話もどって、カスカベ防衛隊の5人はエリート志望の風間君がゴリ推しするエリート校「天カス学園」へ体験入学を開始します。
(エリート校とは言ってもジャンルは広く、勉強だけでなくスポーツとか文化系にまでまたがってました。ガリ勉とか予備校生っぽい子はごく一部でした)
この学校スパまであって天国かよ〜と思ったけど実は、生徒がエリートポイントという数字(その場の行いや実績でAIに評価され加減される)に縛られて生活する、ある意味地獄な空間でした。
しんちゃんの奇行に巻き込まれてエリートポイントを下げられまくった風間君はしんちゃんと大ゲンカし
とブチ切れて飛び出してしまいます。これが不運にも、風間君が学園の怪事件に巻き込まれてしまうきっかけとなります。
パート2 「吸ケツ鬼」によるミステリー事件編
時計塔で、お尻を噛まれた状態で気絶した風間君が発見されました。
その後ベッドに運ばれた風間君は、目覚めると、フニャフニャで論理思考のカケラもない「おバカ」になっていました。
学園内で風間君以外にも「おバカ」化する被害者が続出したので、この変な事件を解決すべく、残されたカスカベ防衛隊で“カスカベ探偵クラブ”を発足します。
(その後の推理とかは中略)
なお、犯人「吸ケツ鬼」は・・・けっこう予想外でした。
わたし成人してるのに途中で少し騙されました😅
パート3 長距離レースシーン編(しんのすけvs風間くん)
怪事件の犯人が判明して一件落着かと思いきや、少し無理くり始まったパート3でした。
一周まわって「超エリート」に洗脳された風間くんとしんちゃんの長距離走バトルです。ゴールは何と、やきそばパン(笑)
映画オリジナルキャラに囲まれながらの大レースになりました。
今回のオリジナルキャラもけっこうモンスターで、例えば、はっちゃけてるのに成績優秀な派手ギャル、野生で生活する女子、時代錯誤な学ランのヤンキー番長なんかがいます。事件解決まではみんなあまり出番がなく「勿体ないな」と思っていたのですが、ここでやっとみんなの強烈な個性が解放されて、本領発揮します。
(レース対決の具体的なことは中略)
爆走シーンとは言っても敵に追われているわけではなかったのであまりハラハラしませんでした。
でもでも、見終わると
やっぱしんちゃんの親友は風間くんだよね! と思いました。
結末は比較的おとなしかったので、クレしんのガチファンにとっては少し煮え切らない感があったかも。でも「ほっこり」だったので、私は好きです。
おバカ路線のしんちゃんとエリート思考の風間君が何だかんだ日常的につるんでるのは、たまたま同じ幼稚園で出会ったからではないんだな。と思いました。
少し観閲注意:えげつない小さな設定もアリ
【悲報】思春期から社会人までひととおり経験してきた大人にとって「えげつない」と思ってしまいそうな小さな設定が、作品の節々に見られました。
個人的には、仕事をAIに取られてしまった先生とか、容姿コンプレックスに少し近いコンプレックスが原因で好きなことを辞めてしまった少女とか。かな。
見てて「あぁぁぁ~。やめてえぇぇぇ~💦」と思う人も多そうでした。
劇場版クレしんを楽しんで視聴してきたオタク女から、最後に
以上。
想像よりテンションが地味目で子供ウケは低いかも(?)ですけど、期待外れではなく、見に行って良かったと思える作品でした。
欲を言えば、フワちゃんもっと出てほしかったな・・・。
ちなみに、昔一緒に学校生活を楽しんだ友達同士で見ると面白いかもと思います。
見終わったあとに「あのシーンってクラスのあの事件と似てたよね」とか「あのアホなキャラって3組のS君っぽいよね」なんてディスカッションすると、さらに楽しさを噛みしめられる気がします。
\ クレしん映画の過去作品が豊富 /
(※ 本ページの情報は2024年7月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにて ご確認ください)
それでは、ごきげんよう💖