ハローこんにちは。
尾宅野リッカです。
漫画に出てくる「ミッション系お嬢様女子校」ってどんなところか気になりません?
知られざる美少女の園って憧れですよね(´・ω・`)🌸
・・・なんていう夢をぶち壊してくれるとんでもない映画作品に出会っちゃいましたっ!!
「暗黒女子」という。
2017年に公開された、イヤミスで有名な作品です。
特別な生徒だけが入会を許される文学サークルで起こった死亡事件の真相を解き明かしていくというストーリーです。
登場人物ひとりひとりが非常に闇深くて恐ヤバ感が全開でした!
ホラーありグロありの毒々しい作品なのです😱
では、ご紹介させて頂きますわね!
Contents
暗黒女子の作品概要
あらすじ
舞台は、名門キリスト教女子校の「聖母マリア女子高等学院」
お嬢様が集まるこの高校には、生徒から一目置かれている文学サークルがありました。
ある日、サークルの会長・白石いつみ(飯豊まりえ)が屋上から転落して死亡。その手にはまるでダイイングメッセージのように、すずらんの花が握られていました。
全生徒の憧れの存在であったいつみの死に関し、サークル内の誰かが犯人だという黒い噂がたち始めます。
そんな中、サークル恒例の「闇鍋朗読会」が新会長の澄川小百合(清水富美加)主催で開催されます。メンバーが自作の小説を、闇鍋を囲いながら読み上げるとう定例会です。
今回のテーマは「白石いつみの死」
- なぜいつみは死ななければならかったのか
- いつみを殺したのは誰なのか
を解き明かそうとします。
が、メンバーが5人いればストーリーも5つ。
5つのストーリーは矛盾だらけ。告発される犯人もバラバラ。
・・・そんな状況で果たして、いつみの死の真相にたどり着けくことができるのか?
そして明らかになっていく、文学サークルの秘密とは?メンバー達の素顔とは?
登場人物/キャスト
- 澄川小百合/清水富美加
- 白石いつみ/飯豊まりえ
- 二谷美礼/平祐奈
- 小南あかね/小島梨里杏
- 高岡志夜/清野菜名
- ディアナ・デチェヴァ/玉城ティナ
- 北条先生/千葉雄大
全員文学サークルのメンバーです。ひとりひとりご紹介します。
澄川小百合(清水富美加)
いつみの幼馴染であり大親友。見た目も立ち振る舞いも清楚だがどこかミステリアスで、「月」のような存在。いつみの死後は文学サークルの会長を受け継ぐ。
白石いつみ(飯豊まりえ)
学院の経営者の娘にして文学サークルの会長。美人で金持ちながらも慈悲深い行動が評価され、学院中の生徒から慕われる「太陽」のような存在。だが・・
二谷美礼(平祐奈)
家が貧しく特待生として入学したが、学院では居場所が無く、どこか孤独を感じていた。バイト代わりにいつみの妹の家庭教師をする。
小南あかね(小島梨里杏)
文学サークルのキッチンでお菓子作りを担当するスイーツ女子。老舗の料亭の娘で、夢は洋食屋を開くこと。だが、家が家事に合ってしまう。
高岡志夜(清野菜名)
文学新人賞受賞の女子高生作家にして、フランスからの帰国子女。デビュー作「きみかげそう」は翻訳予定。中性的なムードメーカー。
ディアナ・デチェヴァ(玉城ティナ)
ブルガリア人と日本人のハーフにして留学生。いつみがブルガリアへ短期留学した際に出会った。吸血鬼ビューティーで、口数が少ない。
北条先生(千葉雄大)
メガネの青年教員にしてサークルの顧問。主張が少なく物静かだが、少女たちのイタズラ心にたまにタジタジになることも。
過激な内容も含まれているので観閲注意
感想を述べる前にこれだけは言っておきます。
過激描写が突拍子も無く出てくるので、ご家族で見るのは非推奨です!
思春期モノにしては不純でとても不健全な作品なのですよ~😫💔
自分が母親なら子供に見せたくないですね(じゃあ記事にするなよって感じですけど)
作品の感想や考察
ストーリーに沿って語らせて頂きますね。ネタバレはなるべく伏せます。
お嬢様ワールドとグロ描写のコントラストが美しい
まずはお嬢様学校の光景に愕然としました。
白と赤のセーラー服で、礼拝堂で聖歌を歌ったり、イースター祭りをやったりと、なかなか見せつけてくれます😳
これはあくまで映画とは分かっていても、「生きてる世界が違う」というか・・・。
(実は私も高校は私立女子校だったんですけど、みんな割と一般家庭で素直で単純だったので違うんですよね)
そして、学園の女王・いつみが作った文学サークルはプチ貴族サロンのようでして。
セピアカラーのお部屋・小柄なシャンデリア・アンティークな家具・レコードが奏でるクラシック音楽・小説に出てくるスイーツ!!
が、いつみの死後の「闇鍋朗読会」では、こんな外見とは裏腹に残酷な展開が待ち受けています。
実は、いつみ含めてサークル全員最低女で・・・。みんなそれぞれ犯罪級の秘密を抱えているのでグロ描写もそれ相応なんですよね。
でも、そんなお嬢様ワールドとグロ描写のコントラストが皮肉なばかりに美しく、だから作品が光っているのだと思いました。
闇鍋朗読会ではどんでん返しが何度も!
朗読会では各自、いつみとの思い出とともにいつみ殺しの犯人を告発していくのですが
Aの朗読「犯人はBだ」
Bの朗読「犯人はCだ」
Cの朗読「犯人はDだ」
Dの朗読「犯人はAだ」
となってらちが明かなくなります。疑いの目が全員平等なぶん食い違いだらけでして💧
最後に新会長の小百合が、いつみが生前に残した小説を朗読していきます。
と思いきや、そんな簡単じゃありませんでした。
いつみの思惑だらけの小説には、続きがあったんです・・・。
そして、どんでん返しからまた更にどんでん返しが!!
結末は勘の良い人は読めてしまいますが、想像以上に恐ろしい事実が判明するんですよ💦
結論、この作品のテーマは復讐と裏切りと束縛なのでした。
ところで、闇鍋の中身は何だったのでしょうか・・・?
それは見てからのお楽しみ。
いつみ殺しの犯人は誰?
ミステリー作品なので一番気になるのは犯人だと思いますが、実は犯人が誰なのかは明確に言いにくいんですよね。
殺人犯と黒幕が完全一致しないというか・・・
(似たような作品だと「3年A組 ー今から皆さんは、人質ですー」や「十二人の死にたい子どもたち」があります。1人死んで残されたメンバーが実は全員どこかおかしかった的な。両方ともハッピーエンドでしたが)
「黒幕」が誰なのかは途中でだいたい察することができる点は、暗黒女子の残念ポイントでしょうか🤔
最後は平和な日常には戻るけれども・・・
もともと文学サークルは、王女いつみが学院中の「ちょっと特別な」生徒に声をかけて作ったサロンですもの。
いつみが居なくなったって、今日も今日とて全生徒の注目の的です。
いっけん華やかで和気あいあいとした美少女サークルだけど
裏側は誰も知らない。部員以外は、誰も知らない。
メンバー同士の結束力が以前に増して白々しく見えるのは気のせいということにしておきましょう。
完。
(ひとりごと)女子校は恐いという偏見は持たないで下さい
お嬢様学校に夢を抱いている方は見ない方が良さそうなこの作品。
「女子の友情はフタをあけたら実はこんなもの」っていうメッセージが込められていたのかもですね。
確かに、女の集団はろくでもない説は有力ですが、全員が全員そうではないですよ!
私も女子高校出身だけど、本当に素晴らしい友人に出会えたと思っていますもん。アニメオタクでもキモがられませんでしたし🙃
なので、「女子校=恐い」という偏見はどうか持たないで下さい!
(ってこの作品のことを散々恐い恐いと煽っておいて言うのも難ですが)
それでも女子校に良いイメージが無いというお方は「プリキュア5」を見てみて下さいませ。
サンクルミエール学園は風通しの良い女子中学校なのです♪。.:*:
暗黒女子はどの動画配信サービスで見放題対象?
また、見放題とは少し違いますが、TSUTAYA DISCASでは中古作品としてレンタルできます。
暗黒女子でお嬢様系イヤミスを楽しんでしまったオタク女から、最後に
以上。
ちょっと悪趣味なミステリー映画「暗黒女子」のご紹介でした💕
華やかな女子校の映像とは裏腹に筋書きが気持ち悪くて、どんでん返しが何段階も設定されていて、とても面白かったです(;・∀・)
グロい展開が繰り広げられながらも、よく見るとお嬢様学校の気品はブレずに残っているのも素晴らしかったですね。
かなりいい味出てました!
そして闇鍋だけは死んでもやりたくないとも思えました。
それでは、ごきげんよう🏫🌸