ハローこんにちは。
熱狂セーラームーン・ファンの尾宅野リッカです。
皆さま。セーラームーンの仲間のセーラーヴィーナスはご存知ですよね?
「金星を守護に持つ愛と美貌の戦士!」
ヴィーナス・ラブミーチェーンという技を出す子です。
実はヴィーナスは、セーラームーン達が戦士になる前から「セーラーV」として覚醒していて1人で戦っていたんですよ~💖
そしてその頃の彼女の活躍を描いた漫画があるんです。
作品名は「コードネームはセーラーV」
と思って読んでみたところ、本編とは雰囲気が違っていてほぼギャグ漫画でした🤣笑
でも、ストーリーはきちんとセーラームーンに繋がっているんです。
知名度は高くない作品ですが、とても面白いのでセーラームーンファンには絶対に読んで欲しいと思っています(鼻息)!
というわけで感想を書かせて頂きますね♬
全2巻。電子版が無いのが惜しまれます。。
Contents
「コードネームはセーラーV」はこんな漫画
概要
武内直子先生が1990年代に、セーラームーン本編と並行して亀さんペースで描かれていた作品です。「なかよし」の妹雑誌「るんるん」で連載されていたそうです。
主人公の名は愛野美奈子ちゃん。
金色のロングヘアに赤いリボンがトレードマークの、中学一年生(13歳)です。
ちなみにうさぎちゃん達と出会うのは中二になってからです。
- アイドルが夢のミーハー少女
- イケメンに惚れっぽい
- スポーツ万能(勉強はダメだけど)
- ガサツでよく食べる
過度なエネルギーに溢れていますよね・・・💦
しかしある日、額に三日月マークのある白猫・アルテミスと出会い「セーラー服美人戦士 セーラーV」に変身しますっ!
金星の守護のもとに生まれ、運命に選ばれし戦士誕生!
悪の組織「ダークエージェンシー(※)」や犯罪者やたまに全く関係ないバケモノを行き当たりばったり倒していきます。
へそ出しミニスカのコスチュームでキックをする姿がとてもセクシーなのです✨
やがて戦いの中で前世のヴィーナスの記憶を思い出し、仲間のセーラー戦士を求めて旅立つまでが描かれています。
セーラームーンとはここが違う!
セーラーVは概要だけ見ると「セーラームーンとあまり変わらないじゃん?」と感じるかもですが、セーラーVはセーラーVで差別化されてますよ!
セーラームーン本編との主な違いは
- 最終回まで1人で戦い抜く
- ギャグ調でシリアスな展開が少ない
- 1話完結型が多い
- 運命の男性が現れない
❷について。第2巻では蚊のバケモノを蚊取り線香の必殺技で倒していましたね笑。シリアスな展開は最終回の最後の方だけなんです。
❹について。「恋愛命!」のはずの少女漫画らしからぬ設定ですよね。失恋を通算5000回達成する美奈子ちゃん、ほんと好きです♬
美奈子ちゃんは本編ではプリンセスセレニティの影武者になるからなのか、うさぎちゃんと性格が似ています。
でもよく見ると
美奈子:しっかりしてるけどアホ
うさぎ:優しいけどアホ
という微妙~なキャラ違いがあります😂😂
美奈子ちゃんは身軽で度胸が据わっていて「思い立ったらすぐ行動!」という感じなので、セーラームーンよりも正義の味方としての素質が上な気がしなくもないです。
セーラーVの面白かったストーリー2選
前述しましたがセーラーVはほとんどが一話完結型です。
中でも私が特に面白いと思った話を2つご紹介しますね💡
並木道の恋― ターボ全開バリバリ編
恋煩い中の美奈子ちゃんは、定期テスト期間もすっかりウワの空。
恋の相手の名は「斎藤先輩」。美奈子ちゃんがイチョウ並木道で不良に絡まれたときに助けてくれた、チョイ悪系のイケメン男子高校生です。
実は斎藤先輩は美奈子ちゃんの中学のOBで、担任の岡本先生に恋心をずっと抱いていたと判明します。
卒業後ヤケになって不良と喧嘩ばかりしてきた彼は、あと1回騒ぎを起こしたら高校退学だという・・・
そんな中、斎藤グループと対立中の不良グループの様子がおかしくなってきました。どうやら、悪の組織・ダークエージェンシーが、不良達のエナジーを吸い取って操っているようだ!
とその前に斎藤先輩の喧嘩を止めるべく、美奈子ちゃんはコンパクトで岡本先生に変装して、斎藤先輩のもとへ向かい・・・。
セーラーVでは珍しくドキドキ回でした(´>ω<`)💓
セーラーV vs デブリーネ
もうすぐバレンタインの季節。美奈子ちゃんのクラスの女子達は、本命チョコを誰にあげるのかで盛り上がっています。
時を同じくして商店街では「レインボーチョコ」という新作スイーツが話題に!
レインボーチョコにハマった世の女性がわんさか太りだしました💦
痩せなきゃー!と嘆く女性方にばらまかれたのは、「エステ・デ・ブリーネ」の無料体験チラシ。
レインボーチョコで太らせた女性方を誘導して洗脳し、エナジー(と別料金)を吸い取るという、ダークエージェンシーの手下・デブリーネの超悪徳商法なのでした。
というわけでデブリーネを倒したのに、みんなのおデブ体型が治らない!
「どうしよう!」
そんな時、空からダイエットキャンディーをばらまく謎の美少年「エース」が現れて・・・。
実はエースは、真のセーラーヴィーナスを呼び覚ますための超重要人物なのです。最終回でのお楽しみ~🙃
【余談】連載中は最終回までかなり年月が空いた(旦那の冨樫先生を思わせますね)らしいので、当時の読者にはツラかったかもですね。
セーラーVの全体的な感想や考察
セーラームーン第0章ながらもギャグ満載で賑やかなセーラーV。
武内直子先生も肩の力を抜いて描いている感じで、本編とは違った視点からの「セーラームーンワールド」を楽しむことができました✨
ヴィーナスは愛と美貌の戦士なのに恋愛無いんかいっ!と突っ込みながら読んでいたのですが、
実は5000回の失恋は「ツイてない」んじゃなくて「美奈子ちゃん自らその道を選んでいた」というのだから・・・(;゚Д゚)
つまりは、前世の記憶が戻る前から戦士としての本能が働いていたのです。
「全てはセーラームーンのため」だからって恋か戦いかの2者間選択は極端では?と感じることもありましたが、
1つのことに命をかけるという生き方も大いにアリだと思わせてくれました!!
最終回ではエースに導かれ、悲しい前世(月の王国)の記憶を全て思い出し、この先訪れる過酷な戦いの運命を受け入れて旅立つのです。
こうして本当のセーラーヴィーナスとしての第一歩が始まったのです。
また、コマの節々で、覚醒前のうさぎちゃん達が伏線を張った状態で登場することもチラホラありました。
そのシーンひとつひとつがセーラームーンファンにとって正にお宝ですよ💖
あとは個人的に美奈子ちゃんとアルテミスの日常会話がツボでした。
【例】
美奈子「これが私の初恋かしら・・・」
アルテミス「2981回目の、ね」
最初はアホな美奈子ちゃんに手を焼くアルテミスでしたが、だんだん扱いが適当になっていって地味に面白かったです😂
これからもセーラーVファンであり続けるオタク女から、最後に
セーラー戦士の先人・セーラーヴィーナスのスピンオフ作品のご紹介でした。
全体的にテンション高くてギャグが多くて笑えるのに、最後は違和感無くセーラームーン本編へ続いていく仕掛け✨がされていて、楽しく読めました。
セーラームーンの第一話では、セーラーVはうさぎちゃんの「憧れの正義の味方」として新聞やらゲームやらに出てくるのですが、
「セーラーV時代は全てあなたのためだったのよ❤フフッ」と思えます(´艸`*)
セーラームーン熟知済みの方は、セーラーVを読んでからセーラームーンを再履修するのがおススメですよ!
それでは、ごきげんよう🎀💛🌙
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読んで頂けると嬉しいです(´・ω・`)